ダグラム初CD化! 最後は結局アナログ作業?

2015年03月19日

勝負はこれから…

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『この世界の片隅に』という作品が
監督:片渕須直、原作:こうの史代、制作:MAPPAによる劇場用長編アニメになるという話しを聞いて
だいぶ時間が過ぎた頃、クラウドファンディングと言われている製作支援金募集という立場で
制作の存続に天秤にかけられているというのに驚いた…。

https://www.makuake.com/project/konosekai/

現在でもアニメーションは年に数十本の作品が作られ、そして消費され続けているが、
それらが10年、20年と月日が過ぎても愛され、また再び『リメイク』される『質』を持った原石は
実はごくわずかで、

劇場アニメに至っては 漫画やTVアニメの延長モノで底予算で作られたものが
漫画1本分の冊子の来場記念品や玩具をチラつかせて
客を呼び込む商法ばかりが目立つのが現状…(それぞれ関わる人達の『飯を食うための保険』として
作る事には責めるつもりはないが…)

メディアや批評家の低能ぶりの15秒のCMの内容にも満たない宣伝に簡単に振り回されて
『右向け右』になってしまい自らの目利きやこだわりも皆無の状態で劇場に足を運ぶ
客の側にも問題があるのだし、それらと数字という点で釣り合わないとすれば
『作ろう』と思い立つ決断も出せないのだろう…

だからといって 興行会社やスポンサーが過剰な興行成績の数字に
とらわれないで、「映画としての質」を求めようという姿勢を数十本に1本ぐらい
作ろう思い、劇場の座席を用意しないのは あまりにも悲しすぎる…。

その原石にある輝きをさらに照らすために 数十年の期間と努力を経てるにもかかわらず、
道を断たれ、『日の目を見ない作品が生まれる』というのは、劇場で観られる映画本質のアニメを見たいと
思っている者にとっても残念な事である…。


ささやかであると思うが、自分も応援させてもらった…。



もう一つの危惧もある、

世界でも 日本はアニメーションの高評価されているが、10年後、
現在の質にあるものが劇的に下がる時期に立たされるとではないか・・・?という点である

『手描き動画しての質』
『有機的なモノから無機質な表現の質』
『脚本、構成としての質、演出の質』
『音楽から声優、それらを録音し、ミックスさせて音響のソフトとして至るまでの質』

偏ったアニメ作りを続けていても、現在のベテランが不在になる10年後…日本はアニメ評価
される事をこのまま維持できるのだろうか?という事…。

自分は この10年で 数本でも 『映画本質のアニメ』 が生まれやすい環境があり続け、
それによって『経験』が若手に根付き続く事を 今回の問題を知って あらためて願ってやまない…。






n1239unnso at 16:49│Comments(0)TrackBack(0) 軍曹のつぶやき… 

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