ロマンがたりません…色々…

2012年02月25日

庵野秀明の映像世界

gunbuster1000

庵野秀明さんに『宇宙戦艦ヤマト』の監督をやってほしいという話しをよくインターネット上で読むが、
個人的には「?」であったりします。

個々の映像のセンス特に戦闘に描かれるカットなんかは見どころで面白いんだけれど
よくよく考えると元ネタありきの脳内補完映像が作品に描かれているわけでオリジナルではなく

評価が高い方々はそういった過去の映像作品の『元ネタ』を知ってる上で、それをふまえて
監督としての評価なのか?

そういった疑問も生まれるのも庵野作品の特徴ある演出や物語だったりします。

一時期、そういった世界観で生きるしかなかったと気づいて悩んでいた頃が庵野さんにあったんだけれど、
結果パロデイを極力抑えたのが今の『ヱヴァ』になるんだけれど、タイミングとか好みってやっぱり残ってるわけで 
庵野さんに限らず少なからず過去の名作に影響を受けているアニメーターは多いけれど、彼は特に
濃いと思います。

庵野秀明さんが『宇宙戦艦ヤマト』をどうシナリオを含め、どうアレンジされるかと考えると
あんまり変わらないかと思いますね…

問題点を挙げれば 富野 由悠季監督にもある部分なんだけれど、大人が、特に親と子の関係のとっつきにくさがあります。
親がけむたいんじゃなくて、親が子を捨てる感覚、子の意志を尊重しようと一歩近づいて会話しようとしない
大人の描き方が多くてこれが 沖田艦長をうまく描くイメージがつかない点でしょうか…。

お二人の家庭環境が影響していると思うんだけれど…
あと女性が強くて、主役(男)が弱いところもイメージがわかないです…

今回の出渕さんのヤマト2199のPV見てると、沖田艦長のイメージは変わっていない。
陽動作戦で部下の多くを失う事も知りながら艦隊を指揮する、自分はここで死ぬ覚悟だった…
古代守に止められ、汚名を一身に受けて生き残る覚悟を決めた男が、『わずかな希望』の実現のため
ヤマトに乗る、自分を恨みんでいる古代の弟『進』さえも迷わず乗艦させて共に戦う。

実際、古代には強制的に「乗れ」じゃなく「お前自身が決めろ!」って突き放し方が凄い所だけれど…
こうゆうのが庵野さんで出るかどうか…

庵野秀明さんがヤマトをやるとしたら 戦闘シーンの絵コンテとかで参加する方だろうね、樋口真嗣さんを含めてね…

今回のOP絵コンテ依頼は妥当だと思います。
人それぞれの個性、特化した部分があるし、得手不得手もある…過去の宇宙戦艦ヤマトもそうであったように
うまく映像のピースの一部になって良作になればと願っております…。


上の画像は『トップをねらえ!GunBuster』
古き良き時代、「GunBusterオリジナルなし!」と言って色々とアニメ、特撮、実写から
好き勝手にあっちからこっちへネタを持ってこれた良き時代の産物…良作。

スタッフも若くて各々に野望が渦巻いていたフロンティア。
6話で終わるので観るのが楽、出発点と終着点の位置がすごい事になっているので1話のキャピキャピで
挫折すると感動出来ないハードルが低いんだか高いんだかよくわからない作品。



ヤマトの西崎Pさんはこれを見て頭2人を呼んだのだか、
はたして元ネタがありきで生まれた作品と知ってたかどうかは今となっては不明…。




n1239unnso at 22:19│Comments(0)TrackBack(0) 軍曹のつぶやき… 

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