2012年04月

2012年04月30日

ももへの手紙

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           (ももへの手紙/沖浦啓之・プロダクションIG)


レイトショーの時間帯が1時間ほど繰り上がったので、仕事帰り見に行って来ました。(映画館にはもうちょっと早い期間に配慮がほしかった…)

舞台は瀬戸内の島が舞台、あそこは島が点々としている土地で、本州と四国を橋で渡り切ってしまうと
こういった島の風情が体験することなく終わってしまうが、自分は田舎が淡路島なのでフェリーに乗って
行き来する体験はもちろんだし、お盆に海に流す灯篭流しする伝統も良く知っているので、
潮の香りがする懐かしい映像の作品です。

都会育ちの主人公、『宮浦もも』はやはり、インドア気味で本編ではあまり外に移動する事はない、
島になれるのはラスト映像後のあと、『これから』といった所だ、2時間枠の映画で描くよりもTVアニメの方が
その後の物語を描いていく余地があって面白いだろうと思うが、現在のTVアニメーションではそういった枠を
丁寧に提供するのを忘れてしまっているのでやはり、ここは映画しかないのだろう…。

前作は押井守監督の原作・脚本を映像化したのが監督第1作で、今回が2作目、
しかし実際自らやりたい事をまとめて映像化した『ももへの手紙』こそが、実質上初作品だと
思います。
 ベテラン監督らしさはなく、初々しさと若さがある映像といった印象で、これからスキルが上がっていくだろうと
伸びしろは十分ある人なので今後も楽しみであります。

アニメーションの本質に逃げていない方であるのはすぐ見つかり、実写的で口のしわがヒロインにも描いてみたり、
土間に上がった時、やらなくても誰も突っ込まないだろうと思う『脱いだ靴の整頓の動作』が描かれていたり、
また、背中をさするためにわざわざ反対側から回ってきたりする映像がアニメーションされて描かれている…。
最近のアニメーションでは記号化されているのがほとんどで、たとえば『玄関に向かって歩く』カットがあったら
次に『玄関外に出て横にはしる道沿いにそって2、3歩いている』カットがあれば
『靴はいて、ドア開けて、方向変えて歩く』動きのあるアニメーションは必要ない事になっている。
そうった映像を描くにはスキルが必要で『味』となる要素は非常に高い。
プロダクションIGは予算や、スタッフの問題からレイアウト第1で止め絵でも尺を持たせる『技』を多様化していた
アニメスタジオだけに今回、そういったスタイルに反して映像化を求めた人が現れたというのは喜ばしい事だと
個人的に思うのだがいかがだろうか?

初々しさと若さがある映像とさっき書いたが、残念な点もある。
カメラのアングルの意図が時々見えない時があり、素直に見せればいいのに…と思う部分もあった。

カメラは『宮浦もも』の視点であったり、心情を映す時もある、時には舞台の状況説明の映し方だったり、
俯瞰で彼らを見守る『神の視点』(観客の視点)だったりするわけで、

その際に全体を通して重要なのがうまく観客の目が見てもらいたい箇所にうまく持っていくスキルが随所にブービートラップ的に設置してあれば
前後のつながりで笑いたい所、泣きたい所、感動してもらいたい所にうまく持っていきやすかったのではないか?というのもあった。

ともあれ、2本目、3本目と挑戦する事を怠らなければどんどん良くなる要素なので良いこだわりは潰さず、今後も
定期的に映像を見せていただきたいと願っております…。

西田敏行さんはホント、アドリブ旨いですね…みかん食う時、舌の声まで出すのはものすごい気になる声の名演技でした…笑。




n1239unnso at 22:17|PermalinkComments(0)TrackBack(0) おすすめ映像作品 

2012年04月25日

Hello!


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ホント、『月刊モデルグラフィックス』この雑誌大好き♪
銀河漂流バイファム一本の表紙で頭からバイファム特集。
今回、パペットファイターのスクラッチがすごいのなんのって、
もうハリウッドでやりませんか?的なデザインで、(もちろん1本3時間×三部作で…)

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銀河漂流バイファムとは、

ケンツ軍曹(9歳)が軍人の父親&兄貴の英才教育(軍事機密漏洩とも言う…)で
その歳で兵器スペック&暗号を熟知した少年が、宇宙遊泳から、バズーカーぶっ放しをはじめ、
段階的にあらゆる兵器を使いこなし、(唯一、パペットファイターは除く…)最終的には汎用ロボット
RV(ラウンド・バーニアン)の最新型である『トランファム』まで乗る。
ニュータイプやエースとはこうゆう人物を指すのかもしれないと考えてしまう成長を描いた作品です…
主人公でヒーローキャラを多数の声を演じた野沢雅子が当てた事で十分説得力があります。

(以上…偏った内容説明でした・笑)


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…冗談はさておき、現在、民放の地上波放送で3クール以上をドブに垂れ流す様な行為が続くアニメスタジオ
と同じ所がつくったと思えないほど『13人が主人公』という図式からずれずに少年少女の成長を描いた
『サンライズの良心』とも言える作品です。
15少年漂流記の宇宙版というのが原案なんですが、『伝説巨人イデオン』もプロット的には同じと思うんですが、
内容は陰と陽と対局をなす作品ですね…一方は生存、和解、
一方は全滅、あの世で和解(実は振り回された世界はホッタラカシ・笑)なんですから…。


さっき、『サンライズの良心』って言ったけど良く考えたら 神田武幸監督は『ドラえもん』で本格的に映画作品をして
長編を制作をするきかっけを生んだ作品を世に送り出したり、サンライズ以外の作品も手掛ける演出家だった人で、
ミリタリー色もありながら気難しく描かないでディティールの積み上げで演出する人。
その監督の下、人物描写や人情ものに定評がある星山博之ら脚本家達がそろって物語を作り、
リアル路線であるメカ描写のアニメというハードルを下げたキャラデザインを描いた芦田豊雄さん率いる
『スタジオライブ』が主力となって描いた作品だから、サンライズでも独立愚連隊状態なスタッフたちなんですよね…。


『銀河漂流バイファム』は作品内容、映像と共に『完成』されているからリメイクする必要は見当たりませんね
(実は13ってのはあるけれど…)
今のサンライズにこの『良心』がつくれるとも思えないし…
ホント、やるならハリウッドで実写化ぐらいでしょうか…。

BD化はいずれ…あるでしょうねたぶん。

n1239unnso at 22:33|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 軍曹のつぶやき… 

2012年04月24日

3話

樋口真嗣さんが宇宙戦艦ヤマト2199の第3話・絵コンテ担当、との事です。
今日発売された『フィギュア王』という雑誌の自身のコラムで情報出ました…。
実写版の監督候補だった彼でしたが、回りまわって2199に来た様です。

こないだ 喫茶店で聞いた話ですが『2520』のあのM氏はM氏の所にいるそうな…
それにしても実写版の原案が『流出』させたり、復活篇でも旧CGモデルのヤマト線画やら、
2199のキャラデザインやらネットオークションに売る輩はいったい誰なんでしょうか…?


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(※庵野さんはちゃんと劇ヱヴァQを製作していると思うのであしからず…本人は絵コンテやりたくて仕方が無いそうですが・笑)

これでガイナックス式ワープやガメラ火炎風波動砲なのもうなずけますか…?



n1239unnso at 11:42|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 漢たちのヤマト  | 軍曹のつぶやき…

2012年04月17日

位置はちがうけど…(一部、加筆修正)

宇宙戦艦ヤマト、パートⅠDVD-BOX(HD版)
で良くみるとOP、「うちゅうのかなたイスカンダルへ」の歌いだしで
艦長室からググッとヤマト全容が動画で描かれる映像なんだけれど、
停止でみるとちゃんと左から古代、沖田、島、森の順に並んでるんだよね…塗り分けしていけど、笑。
記憶では沖田の横はよくわからんヘルメットかぶった乗員が並んでいたように思ったんだけど
見間違いだった様で…。
BDに特典映像で2199のOPが付いてるんだけれど、古代と島の位置がちがうけどほぼ同じ、



いい機会なので今回は2199版と1974年のオリジナル(パートⅠ)の比較をしてみました。
◆→1974年版・宇宙戦艦ヤマトの内容
★→宇宙戦艦ヤマト2199の内容



◆冒頭、冥王星空域の戦闘で放射線状に爆発、良く見ると中央の赤い斑点が渦巻いている描写

★2199でも同じように放射線状に爆発するんだけれど飛び散った方も渦を巻いて爆発している…。
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◆冥王星空域の戦闘は3日前、3時間後に古代達が沖田艦に合流がオリジナル、

★2199版は3週間後、古代達はキリシマ(沖田艦)と合流、ちょっとあまりにも早く移動していると
思ったのだろう。



◆司令部の病院施設で獣医、豚が走る・苦笑。

★さすがに変なので司令部から電車移動で中央大病院に移動(『大』が付いてる所で笑えるのがオールド・ファン)、
ちゃんとした人間を診察する医者として佐渡先生は登場、名札で軍医と明記。
電車の中は人が少なく、住居のマンションの明かりも疎ら、軍関係者か?
そこで働く技術提供、労働者が住んでいるだけではないか?第6管区で暴動、702地区は立ち入り禁止の表記、
古代達がいる場所と民間施設とは地区が違うと考えられる…。



◆沖田艦長に兄の死の怒りをぶつける様につめよる古代

★2199版、古代は途中でやめる たぶん沖田の後ろには土方さんの修羅の様な眼光が睨んでいただろう…苦笑。



◆スターシァの通信、イスカンダルの横に後半のネタバレになるように背景にガミラス星が見える…
しかもわざわざガミラス星からPANして…笑。

★実写版でも よくわからない宇宙地図を見せて、たどり着いてからガミラス星&イスカンダル星の全容が分かるようにするように
2199もガミラスをはじめは全容を見せないようにしている演出が多い。




◆西暦2199年でも戦艦大和は知名度高い?坊ケ崎の位置で即座に昔の戦艦大和が沈没している話を古代はしている…。

★200年経過するとやっぱり『沈没戦艦』と言われても仕方がないんじゃないか?
今後、ワープ説明のついでで ちらっと沖田艦長が士気を高めるために
大和の話を加えて言うんじゃないかというのが個人的な希望…。

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◆「夕日を浴びて死んだように沈黙している大和、しかし大和には人類の明日への希望が託されているのだ!
はたして大和が恐るべき力を発揮するのはいつか?大和よ、200年の眠りから覚めて甦れ!」

★これは1話の最後のナレーション全文、OPでこうなります的な映像が出ているのでネタバレしてもいいとは思うが
2199ではもちろん無くなっている…
OPが無いのも2話の見どころである後半、沈没戦艦から出てくる新生ヤマト姿のシーンに
ピークを持っていきたいという意図があるというのが十分良くわかる。




◆発進前、搭乗員の行進 罵声、応援、もろもろ

★行進は2199版では無し、しかしながらこのエピソードと同じような意図が世界、
日本を含めてヤマトに非協力な言動があり、それを踏まえた上で、波動エンジン始動のために最終的には
全各国が電力供給を送るシーンに集約するシーンがある、(世界規模のツンデレ行動…笑)
こないだの震災の際に送られてきた寄付や応援の様な感謝を2199にもフィードバックしている点に
十分評価があると思う…。(脚本はすでに数年前に出来ていたというので偶然かもしれません…)

ちなみに波動エンジン始動はオリジナル版では島がエンジン始動しているが、よくよく考えると
ヤマトの操作は島だが、エンジンの始動などは機関長および部下たちの『仕事』なのでは?というのがある
徳川×山崎×藪、機関室メンバーはチームワーク力のかなり高い部署の様で、始動ミスはどう考えても起きにくい気がする。
それよりも気になるのが徳川さんの席の左側にあるハンドル…あそこだけモノ凄くアナログ、いつ使う?

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◆パートⅠ、ヤマトとして蘇るのは夜、黄泉の国から亡霊が甦ったように傾いた船体を起こし、主砲で反撃。
旅立ちも夜で超大型ミサイルを主砲で打ち倒し、キノコ雲を起こして爆発する衝撃と高熱に耐えて
煙の中から溶けずに出てくるヤマトの演出は日本の怨念をも含めた演出にみえる。

★偽造とはいえ、大和の時は日が沈む夕方にヤマト乗員の死に反応するがごとく大和のまま動きだし、
主砲で反撃、三式融合弾という波動エンジンの力を使わない攻撃方法での黒煙を上げた映像は
まさに亡霊が甦ったよう…。

抜錨、発進する際、朝日を浴びて古い姿を脱ぎ捨てて蘇る映像に2199では変わっている、
(1974年ではすでに宇宙戦艦の姿を見せているが、2199版ではここではじめてその姿を見せる)
波動エンジンに火がともるのと同じように朝日が昇る、誕生の祝福を地球、太陽系が共鳴しているかの様に…
映像では説明がないが、今回のヤマトの浮上は重力コントロールをして浮き上がってるのだそうな…
(演出プランのラフ画『双葉社・グレートメカニックDX20号、P68に記載』に小さいがメモされている)

ちなみにメインノズルは中央の軸を中心に炎(?)が時計回りに回転している、
スモゼロと同じ方式の様なので技術が双方にフィードバックされているのだろう…。
となるとヤマトも左旋回が得意という事になるわけで、だから今回、
超大型ミサイル(惑星間弾道弾に名称変更)も左旋回、右側面から向かえ撃つのだろう…。


1話からの引き続きで、2話は夕方から始まる背景、だんだん暗くなっていく背景など、結構凝っている演出に
仕上がっており、その点で観るのも良いかと…。

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以上…今日はここまで、また、気が付いたら比較してみようと思います。



◆余談、



ピュアでいい人だ…笑。

なんだかんだ言い分ってあると思うけど、アニメ(ヤマト)はピュアな心で観なきゃ…って事ですね。



n1239unnso at 23:03|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 漢たちのヤマト  

2012年04月16日

どうした?宇都宮!!

>お前の、お前の完売を待っているッ!
http://yamato2199.net/news.html
こうなると尻に火がついてるようでイヤ~ん・笑。
今後は早く売り切れた所にさらなる枚数の売り込みが増えるかもね…

>あきまんサンってヤマトファンだったのね…
http://yamato2199.net/news.html
フォローが減るらしい…ヤマト話すると劇的に…ガ○ダムファンが離れるのかな?
それよりもネタバラし過ぎ、BD&DVD通常版は発売時期来月なんだから大人なんだから
考えてしゃべんなきゃァ…。

>そろそろ下描きから線画におこしますか、
塗りはリハビリだから楽な方がいいので長時間タブレットのペンを持たなくていいのを手始めに…
筆ペンも力加減で疲れるので別のペンで下描き、あせらずゆっくりと…。

n1239unnso at 22:35|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 漢たちのヤマト  | 軍曹のつぶやき…