2011年12月

2011年12月21日

やまとは まほろば か?

yamato
ブログでの質問で小林誠さんが怒っていたのもなんとなくわかる気がする写真上の宇宙戦艦の画像…。
芋みたいな艦底にするなと本人が数十年前言っていた話はなんだったのか?
時空で何かにぶつけて大破したような艦首と違法建築の様な直立した表現でないゴチャゴチャした艦橋
大和型の美意識が全体で失ってなんか禍々しいぞっと思う宇宙戦艦…。
1/350の参考モデルがガメラ3トゲ付みたいだったのがレギオンになっちゃいましたみたいな形。

メカデザインを担当した方も本人もセンスは枯れたなァ~と思う事終わりなき…エンドレス状態。

本家本元のデザインはやはり大半があの方、宮武一貴さんがデザインして描いた絵なんだというのも
これでハッキリするんですが…そもそも理想郷号も新旧(TV&劇)もこの方の協力無しには
立体美・重量感は無かったと思うし…

こうやって2点を並べるとシド・ミードさんのデザインの方が
シンプルな表現&パワーUPで、ヤマトと比較された頃みたいに
異論があったけれど、あれより変に見えないね…(苦笑)。

n1239unnso at 09:13|PermalinkComments(4) 漢たちのヤマト  | 軍曹のつぶやき…

2011年12月19日

OVAブラックジャックFINAL

bj
        (ブラックジャックFINAL)

出崎統監督作品の最後の作品です。
本来監督は『シナリオ・絵コンテ・監督』をする方でもちろん編集にも喜んでされる方なんですが
今回は監修とシナリオ、KARTE11の製作途中でお亡くなりになりました。

かつて漫画界で昭和から平成に変わっていく際に多くの巨匠が亡くなり、
いま映像界でもアナログ放送からデジタル放送へ移り変わっていく時代に多くのアニメ監督・アニメーターが
この世を去っています…。

セル画からCGに移行する際に質感がセル画やフィルムの映像美に追いつくまでに時間がかかったり、
映像も4:3から16:9に変わったりして思った以上に環境変化しずらかったのではないかと思います。

セル画で成熟した監督が現在のアニメーション製作に求める映像に戻すところから始めなくてはいけない
というのはさぞ大変だと思います。
出崎統監督もまた出崎演出の代表の映像表現復活に苦労したのではないでしょうか、
『ブラックジャックFAINAL』のKARTE11ではその映像美が戻ってきたという作品に仕上がっているだけに
今後、新作がもう観れないと思うと残念でなりません。
願わくばこの表現効果が今後のアニメーションの技術として浸透していく事を願ってやみません…。

10年…もしかすると早い時期には『気持ち良く動くアニメーション』は見れなくなるかと思います。
描ける人間が作画監督や原画マンで一生、アニメーターとして活動するわけがなく、
おそかれ早かれ監督クラスで活躍するでしょう…
キャラでもメカでもいずれはCGモデルが主流になって、そうでもしなければ
1クール、12本でもまともに映像作品として提供できなくなる時代がくるかもしれません…。

出崎演出はリミテッドアニメーションの代表で動画をあまり必要としません まあ、一枚、一枚の質は半端ない
センスある絵を必要しますが、この演出が必要な時代はそう遠くないかと思う今日この頃です…。

 今回の映像特典で丸山正雄さんの話を聞いてビックリしました、マッドハウス退社されたんですね…。
プロデューサーとしてマッドハウスで数々の作品や企画を通していた方で、作品共々評価していた方だけに
残念ですが、『大人のけじめ』と『男気』を感じた発言にまだこの方も『真っ白になっていない』方だと感じました。
別のスタジオを立ち上げて再出発ですが、今後もいつも通りの面白い作品を提供して下さい。
やり方は間違ってないと思います、そうゆう感性と生む決断力が無いとアニメーションは死滅します。
 マッドハウスも今後も感性の豊かさを持続してアニメーションを提供してもらいたいと思います。



n1239unnso at 21:59|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2011年12月15日

ヤマトクルーは今晩、β版リニューアル



ちょっと気になってアンケート含めて描いていたら、市場調査みたいで良くわかる波動砲の好み…。
現在、Vタイプがぶっちぎりトップ、Ⅰタイプ、Ⅲタイプが同点、2位・3位、
Ⅱタイプがこれらに引き離された点数で4位、Ⅳタイプが5位になっております。
自分で考察文章をほめるのはなんだと思いますが、安定のⅡタイプは見ていた期間が長いから
年代別でも総合で点数が入りやすいんでしょうねェ~。
Ⅳタイプの評価は意外といえば意外…点数が入ってないのよ
アンケートは継続しておりますので、まだ途中結果ですからわかりませんが…



宇宙戦艦ヤマト2199の9話の話、
TVシリーズは各話数が手持ち担当で全部の把握はできないので
情報は偏っているのはあたりまえ…たまたま9話に集中している裏話。

「アナライザーがメインのエピソード」

脚本・村井さだゆき
絵コンテ・本郷みつる&羽原信義
演出・羽原信義

参加スタッフ・湖川友謙・小林誠・大倉雅彦

村井さだゆき さんは、りんたろう監督作品などのマッドハウスの各作品や
大友克彦の「スチームボーイ」(脚本サポート)なんかで有名な方、結城キャラデザインの
ハーロックOVAでもこの方が脚本だった人、
本郷みつる さんは藤子F不二雄作品の「チンプイ」や「エスパー魔美」、「21エモン」で参加された
実力のある方、これらに復活篇、メインメンバー参加の9話になっているようです。

「ベストメンバー」と言っていた氷川評論家の言葉もあながちウソではなく、9話でコレならばいったい
全スタッフの紹介になれば、どれだけ有名なアニメーター参加しているのか見当つきませんねェ~。


こうなると断然、希望として
本郷みつるさんのツテで原恵一さんを呼んで第一作の10話の絵コンテ、演出をしていただきたいかな~
原恵一監督も第1作のヤマトを観てアニメ映像の表現方法の豊かさにアニメーションの道に入った
人らしいので…。


◆追記、
21話は片山 一良さんが絵コンテ(となると演出?)するらしい…。
過去の作品ではバイオレンス&ハリウッド級のアクションとか
メカなら重量感ある演出を見せてくれるのでこれも楽しみ…。

n1239unnso at 14:19|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2011年12月11日

新・のび太と鉄人兵団~はばたけ天使たち~」ブルーレイ・スペシャル版

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映画・どらえもん「新・のび太と鉄人兵団~はばたけ天使たち~」(2011上映作品)

どらえもんの映画作品としては初ブルーレイ化となったんですが、
なんでもかんでもという話でなく評価を高くいただいて高画質のブルーレイ化した
と言っても良い作品にリメイクされたといった方が正しいかと思う。

2年に1回の割合で「のび太の恐竜」「魔界大冒険」「宇宙開拓史」のリメイクが製作され、
今回が「鉄人兵団」であり、大巨編どらえもんシリーズの初期作品の名作7作の名作中の名作と
されている作品であり、人気も高い。

先にリメイク化された3作は原作&旧作品からの情報量をうまく消化して構成をうまく改変されて映像化
されたとは言い難く、追加されたエピソード、キャラなど本編にとくに絡む必要がないと思えるような配置
がかえって本編の物語の盛り上がりを妨げる結果を生んでしまっている。

「鉄人兵団」も過去の3作のイメージから前評判はそれほど高くなかったし、自分自身も同様の意見だった。
リメイクという作品呪縛はこうも難しいものかと、また痛感するのかと思っていた。

新・鉄人兵団は今回、作品原作の物語を再度見直し、追加するべきエピソードを新たな演出で加え、
削る部分は大胆に特に前半を短くまとめている。ミクロスのパワーアップも削られたエピソードだか、
これを描くとジャイアンとスネ夫の仲裁エピソードが長くなったり、
どうしてもからむであろう「ピッポとのどんぐりの背比べ的なやりとり」でおそらく後半のドンパチが削られるだろうし、
また中途半端なピッポ&リルルの心情心理が描かれて盛り上がりに欠ける事だろう…。
「ピッポは原作にいないんだ、」と思う子供達も増えなかったハズで、こうゆう感覚が生まれるようになる事こそ
リメイクの成功を確信する部分ではないかと思う。

劇場公開時、東北震災でこの評価賛美の盛り上がりは静まり、劇場に足を運ぶ人も減ったと聞くので
「新・鉄人兵団」を観ていない方々が多いと思うのでいましばらく物語の内容にからむコメントは
控えたいので語らないが、ぜひ見ても損はない作品に仕上がっているので観ていただきたい。

n1239unnso at 08:35|PermalinkComments(0)TrackBack(0) おすすめ映像作品